キュウケイシツ

うぇびん (holyKurka) のよしなし語り

隣県のイオンに買い出しに出かけた土曜日、あまりにも暇だったので「レジゴー」を試した。

カートに店支給のスマホを取り付け、商品をカートに入れる際にバーコードをスキャンしていけばあら便利、レジではお会計のみ!…という新しいシステムである。

画期的ではあるが、率直な感想としてはまったく便利さを感じず、逆にストレスが溜まった。

スキャンが難しい

まず、商品をスキャンするのが難しい。なかなかうまくいかない。セルフレジの仕組みを思い出して、理由がわかった。

セルフレジは正面にある大きなガラス板の前に商品をかざせばよいのに対し、レジゴー端末はあくまで「スマートフォン」なので、カートに置いてあるスマホの画面を見ながら、反対側にある小さなカメラに商品を合わせなくてはならないからだ。

バーコードが平面ではない、真空パックされた商品だと尚更である。カートから端末を持ち上げてかざす手もあるが、すべての商品にいちいちそんなことはやっていられない。

他の客の邪魔になる

スキャンするときはカートを止めて立ち止まることになる。人通りが多い野菜や肉の売り場でこれをやったら、すごく邪魔くさいことに気付いた。

仕方なく、商品を取ったらすぐ人が少ないところへ移動してスキャンし直す。なかなかスキャンできない。人が来る。また移動する。ストレスがすごい。

出口ゲートで渋滞する

最後にレジへ入り、支払いをするのだが、これがセルフレジよりも煩わしい。

入口ゲートで精算ボタンを押し、ゲートのバーコードを読み取り、案内されたレジ(自分で選べない)で支払いを済ませ、最後に出口ゲートのバーコードを読み取って端末を返す。

しかし出口ゲートの端末が、防犯のためなのかレジ6つくらいに対してひとつしかないので、ここで操作に詰まったりエラーが出ると渋滞が発生する。

私の場合、母親に端末を返すよう頼まれた子どもが操作に迷っていて、子どもが母親に聞きに行くため移動するまで少し待つことになった。

ゲートを越えても、袋詰めは相変わらず手作業であるため、袋詰めテーブルの混雑は変わりがない。

店が便利なだけのシステムでは

かくして、もやもやした気分でイオンをあとにした。

この日に行ったのは比較的空いているイオン浜松志都呂だったが、凄まじく混雑しているイオン豊川では絶対やりたくない。

冷静にレジゴーの手数をまとめてみると、スキャンの手間が商品を買う都度に分散しただけで、手間取ったり気を遣って移動したりしている分、かえって時間がかかった。私が不器用で神経質なだけかもしれないが、実際のところ出口ゲートは渋滞している。

しかし、店側の作業を考えると、かなりの人件費の軽減になっているはずである。端末を持たせることで客の位置を把握できるから万引きも防げる。商品をスキャンしたときにデータが送信されているはずなので、手に取ったけど返した商品の情報や、客の移動ルートも取得できる。現状のままでは、店が便利なだけのシステムのような気がする。

ところで、スキャンするときに点数を入力してスキャン回数を減らせるのだが、二点購入したあとで一点返し、点数を変えるのを忘れたらどうなるのだろう。その逆で、一点しか購入していないのに、二点かごに入れたら即バレなのだろうか。とても気になる。

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Seiko Kuchida (Miura) a.k.a うぇびん, holyKurka

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