キュウケイシツ

うぇびん (holyKurka) のよしなし語り

Spotifyで珍しく洋楽のヒット曲を聴いていたら、妙に気になる曲に出会った。

普段聴かないEDMなのだが、悲しげなカントリーソングがかぶさっているのだった。カントリーはたまに作業音楽として聴くので、そもそもEDMと混ぜられるものなのかと驚いた。

他の曲も聴いてみたいと調べたところ、その曲、「Wake Me Up」を作ったDJのAviciiは、僅かなアルバムだけを残してすでにこの世にはいなかった。

アヴィーチー知らんのかい、と笑ってくれればいいと思うよ。

曲はもちろん気に入ったのだが、歌詞が気になっている。夢中になっている自分が道に迷っているなんて知らなかったから、賢いおっさんになったら起こしてくれよ、という内省的な歌詞である。世の悲喜こもごもを歌うカントリーであれば定番なのだが、ダンスミュージックにはふさわしくないと思える。

作詞は歌い手の人でありアヴィーチーではないらしい(というかアルバムの歌い手が全部違う人だったので混乱した)。しかし、こんな方向性で書いてくれよと言ったか、OKを出したのはアヴィーチー自身であるはずだ。この曲が出た段階で天才故に20歳過ぎの若さでアル中になっていた彼は何を思ったのか。

歌い手の人がそんな彼からなにかを感じてこの歌詞を書き上げたのか、私は洋楽はまるで知らないので詳しいことはわからない。詮索しないほうがいいのかな。ただ、賢いおっさんになるまで生きててほしかった、もっとたくさんこんな曲を聴かせてほしかった、と心から思う。

So wake me up when it’s all over

When I’m wiser and I’m older

All this time I was finding myself

And I didn’t know I was lost

じゃあ起こしてよ、すべて終わったらさ

俺が賢いおっさんになった頃に

ずっと自分を探してたんだ

迷っていたなんて知らなかったんだ

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